スターツグループが全国各地の不動産会社と提携、相互発展をめざして展開するネットワーク「SEAネットワーク」の全国大会が19日、コンファレンススクエア エムプラス(東京都千代田区)で開催された。
2008年6月16日時点のSEAネットワーク会員会社は113社321店舗、ピタットハウスと合わせると合計店舗数705店舗。取引オーナー数約2万人、管理戸数約22万戸となり、全国の都道府県、主要都市をほぼ網羅した。
昨年度の活動報告として、「共同営業」においては、管理戸数の拡大、建築コストの軽減などの成果が報告された。課題としては、スターツと会員各社との役割分担の明確化などが挙げられた。
業者間の「ノウハウの共有・研究」においては、経営者限定の「経営者懇親会」、スターツが培ってきた「オーナー営業」に関するノウハウを勉強会形式で開催する「個社別営業勉強会」などを開催、活発な情報・意見交換が行なわれたと発表した。
08年度は、共同営業の強化策として、商業テナントの誘致や社宅代行受託スキームの構築などを掲げた。また、ノウハウの共有・研究をより高度化・深堀りするために、中堅社員のモチベーションを上げる「中堅社員懇談会」などを新設し、研究会・勉強会も積極的に開催していくとしている。
スターツグループCEO補佐兼(株)スターツ総合研究所 理事長の井口一弘氏は「現在、不動産市場は米サブプライムローン問題や原油高騰などにより不況が続いており、私はむこう2年間はこの状態が続くと考えている。今年度は当グループの基本理念でもある『共働』と『共考』のいっそうの進化が必要になる。競争力強化のために連帯・結束を高め、真のネットワーク力の発揮と進化を図りたい」と語った。
そのほか、スターツ証券(株)代表取締役・坂内勇二氏による「スターツにおけるオーナーへのコンサル戦略と実状について」をテーマとした特別講演、会員間の連携成功事例の発表、感謝状贈呈などが行なわれ、大会後には懇親会を開催し盛況となった。