不動産ニュース / 政策・制度

2008/8/28

「六会コンクリート」使用建築物、適切な改修等条件に事後認定へ

 国土交通省は27日、JIS規格不適合となる六会コンクリート(株)使用の建築物について、データの確認と適切な改修、経過観察を条件として、建築基準法適合物件として事後認定する方針を、特定行政庁に通知した。

 同社のレディーミスクトコンクリートは、JIS規格で使用が認められていない溶融スラグ骨材が使われているため、これを使用した建築物は建築基準法違反となる。同省は、問題発覚後、「JIS規格不適合コンクリートを使用した建築物の対策技術検討委員会」(委員長:桝田佳寛・宇都宮大学教授)を設置。同コンクリートの耐久性や構造安全性、補修方法等の検証を実施。26日に中間報告を受けた。

 同報告では、「同コンクリートのポップアップ等の影響は、外装材脱落等に対する安全性を除き、建築物の構造耐力等に関する安全性や耐久性に大きな支障を及ぼす可能性は少ない」とし、「適切な改修および経過観察が行なわれれば、継続使用は十分可能」とされた。

 そのため同省では、同コンクリート使用物件について、物件ごとに試験データ等の技術的検討結果を確認したうえで、適切な改修及び経過観察を条件として、建築基準法上の大臣認定を行なう方針を打ち出したもの。

 なお、同コンクリートを使用したことによる建築基準法違反となった物件数は、8月27日現在69物件に達している。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年6月号
「特定空家」にしないため…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/5

「月刊不動産流通2024年6月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年6月号」の発売を開始しました!

編集部レポート「官民連携で進む 空き家対策Ⅳ 特措法改正でどう変わる」では、2023年12月施行の「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」を国土交通省担当者が解説。

あわせて、二人三脚で空き家対策に取り組む各地の団体と自治体を取材しました。「滋賀県東近江市」「和歌山県橋本市」「新潟県三条市」「東京都調布市」が登場します!空き家の軒数も異なり、取り組みもさまざま。ぜひ、最新の取り組み事例をご覧ください。