中堅マンションディベロッパーの(株)モリモト(東京都渋谷区、代表取締役:森本浩義氏)が11月28日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。負債総額は、約1,615億円。
同社は、1983年設立の旧(株)モリモトが母体で、都内や横浜市、川崎市などを中心にマンションの分譲事業を展開してきた。このほか、賃貸不動産開発事業住宅、オフィス、商業施設の複合開発等も手がけ、2008年3月期には連結売上高約1,170億円にまで伸長。08年2月に東証2部に上場していた。
しかし、昨年後半以降の不動産市況の大幅な悪化に伴い、販売用不動産の在庫が増加。資金が固定化するなど、資金繰りが悪化。10月には、約定弁済の資金確保が厳しい状況を余儀なくされていたうえ、決算発表に係る監査法人の監査意見も受けることができなくなったことから、今回の措置に至ったもの。