不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2009/5/11

工事業の伸張などにより増収維持/東急コミュニティー09年3月期決算

 (株)東急コミュニティーは8日、2009年3月期決算を発表した。

 当期(08年4月1日~09年3月31日)の連結売上高は1,097億9,400万円(前期比3.2%増)、営業利益は63億2,400万円(同▲2.2%)、経常利益は64億5,600万円(同▲2.5%)、純利益は37億2,600万円(同0.1%増)となった。

 同社では、顧客一人ひとりの生活や資産を「社会的ストック」と捉え、居住者やオーナー、テナントといった幅広い層の顧客の要望やニーズに向けて、未来価値を提供する事業を推進する企業ビジョン「TOKYU COMMUNITY WAY」のもと、事業競争力、収益力の強化などの実現をめざすとともに、当期からの3ヵ年(08~10年度)の中期経営計画の重点課題である業務・サービス品質の向上などを推進した。しかし、住宅市況の低迷などの影響により売上高・営業利益ともに微増となった。

 セグメント別では、管理業は、価格競争の激化や顧客ニーズの多様化・高度化といった業務品質に対する意識が高まるなか、マンション管理業において商品の開発や提案力の強化に注力。売上高は735億円(前期比0%増)、営業利益は52億7,800万円(同▲9.6%)となった。

 賃貸業は、既存テナントの満足度を高める運営を強化するとともに、賃貸マーケット環境を的確に捉えた戦略的なリーシングを行ない、早期の稼働率向上に注力。売上高は173億7,100万円)(同7.2%増)、営業利益は18億700万円(同▲4.5%)となった。

 また工事業は、マンション共用部分の資産価値の維持保全を中心に、長期修繕計画や建物診断に基づく計画的な提案を実施。売上高166億400万円(同11.4%増)、営業利益9億1,600万円(同29.0%増)を計上した。
 
 次期については業務・サービス品質を維持したコストマネジメントの強化や市場規模に応じた体制整備による工事業の受注拡大を進めるとし、売上高1,155億円、営業利益70億円、経常利益70億4,000万円、純利益40億3,000万円を見込んでいる。

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