森ビル(株)はこのほど、2010年3月期決算を発表した。
当期(09年4月1日~10年3月31日)の連結営業収益は1,787億円(前年同期比▲0.8%)。主力のビル事業は、六本木ヒルズの一部オフバランス化などで営業収益848億円(同▲15%)と落ち込んだが、資産開発・運用事業が、物件売却収入増で418億円(同15%増)と伸びた。
営業利益も、六本木ヒルズのオフバランス化を主因に309億円(同▲17%)と減少したが、経常利益は上海環球金融中心の開業償却負担がなくなったことから204億円(同18%)、当期純利益も50億円(同21%増)と増加した。
なお、次期については、国内オフィス稼働率向上、上海環球金融中心の稼働率向上、住宅分譲・ホテル事業の好調などが寄与し、連結営業収益1,900億円、営業利益360億円、経常利益360億円、当期純利益120億円を見込んでいる。