(株)ビルディング企画は9日、5月の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のオフィスビル市況速報を発表した。
同月の大型ビル平均空室率は9.72%(前月比0.24ポイントアップ)と、8ヵ月連続の上昇となり、9%台後半に突入した。区別でも、千代田区が7.87%(同0.32ポイントアップ)、中央区8.05%(同0.36ポイントアップ)、港区11.24%(同0.10ポイントアップ)、新宿区10.36%(同0.21ポイントアップ)、渋谷区11.07%(同0.19ポイントアップ)と、すべてのエリアで上昇した。
平均募集賃料は21ヵ月連続の下落で、坪当たり2万1,374円(同▲13円)となった。また新築ビルの空室率は44.94%(同2.45ポイントアップ)、平均募集賃料は坪当たり2万4,500円(同▲652円)だった。
同社は「全体的には、コスト削減を目的とした拠点統合の動きが相変わらず続いているが、業績好調企業の移転も以前よりは目立ってきた」と分析している。