不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2011/5/6

分譲住宅計上戸数が伸び増収増益/野村不動産HD11年3月期決算

 野村不動産ホールディングス(株)は6日、2011年3月期決算を発表した。

 当期(10年4月1日~11年3月31日)は連結売上高4,809億8,300万円(前年同期比10.8%増)、営業利益420億8,300万円(同7.2%増)、経常利益261億4,900万円(同9.1%増)、当期純利益54億7,100万円(同17.4増)。たな卸資産評価損100億6,600万円を売上原価に計上し、営業エクイティ投資の評価損147億6,600万円および東日本大震災に伴う復旧工事費見込み額26億1,200万円の特別損失計上などがあったものの、住宅分譲事業の計上戸数の増加や経費削減などが収益伸張に寄与。固定資産売却益110億6,600万円を特別利益に計上したこともあり、増収増益を確保した。

 主力の住宅事業は、マンションに戸建を合わせた売上戸数は5,077戸(同966戸増)、期末完成在庫数113戸(同▲422戸)、契約済未計上残高2,238戸(同1,225戸増)と順調に推移するなど、売上高2,861億3,500万円(同10.4%増)、営業利益158億300万円(同47.2%増)と増収増益となった。

 ビル事業は、期末空室率が4.0%(同0.8ポイント改善)となり、10年10月から満床稼動した「日本橋室町ビル」(東京都中央区)および持分の追加取得を行なった「東芝ビルディング」(東京都港区)が収益伸張に寄与し、売上高1,003億8,900万円(同5.4%増)、営業利益226億4,400万円(同4.9%増)となった。

 資産運用開発事業では、非上場のオープンエンド型リート「野村不動産プライベート投資法人」の運用を開始。同投資法人に商品を売却するなど販売促進に取り組んだほか、オフィスビル「PMO八丁堀ⅠⅠ」(東京都中央区)、「PMO秋葉原ⅠⅠ」(東京都千代田区)が竣工するなど売上高560億4,600万円(同54.9%増)と増収した。営業利益は、営業エクイティ投資評価損を売上原価に計上したことなどにより、67億7,300万円(同▲20.3%)と減益となった。

 なお、次期(11年4月1日~12年3月31日)は、連結売上高3,900億円、営業利益440億円、経常利益280億円、当期純利益130億円を見込んでいる。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年6月号
「特定空家」にしないため…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/5

「月刊不動産流通2024年6月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年6月号」の発売を開始しました!

編集部レポート「官民連携で進む 空き家対策Ⅳ 特措法改正でどう変わる」では、2023年12月施行の「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」を国土交通省担当者が解説。

あわせて、二人三脚で空き家対策に取り組む各地の団体と自治体を取材しました。「滋賀県東近江市」「和歌山県橋本市」「新潟県三条市」「東京都調布市」が登場します!空き家の軒数も異なり、取り組みもさまざま。ぜひ、最新の取り組み事例をご覧ください。