不動産ニュース / 開発・分譲

2012/3/15

広大なオープンスペース活かした防災マンション「ヨコハマ オール パークス」が竣工/ナイス

「ヨコハマ オール パークス」は、オープンスペースを縦断・周回する歩行者や自転車用の通路が計3本設置されている。庭園風に仕上げられているが、有事は緊急車両が通行できるよう、幅員はたっぷり採られ、路盤補強もされている
「ヨコハマ オール パークス」は、オープンスペースを縦断・周回する歩行者や自転車用の通路が計3本設置されている。庭園風に仕上げられているが、有事は緊急車両が通行できるよう、幅員はたっぷり採られ、路盤補強もされている
約4
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000平方メートルの広さを持つ「グランドパーク」は、周辺住民の防災拠点として設置。パーゴラテント、マンホールトイレ、かまどベンチ、ソーラーライトなどの防災機能を持たせた
000平方メートルの広さを持つ「グランドパーク」は、周辺住民の防災拠点として設置。パーゴラテント、マンホールトイレ、かまどベンチ、ソーラーライトなどの防災機能を持たせた

 ナイス(株)は15日、相鉄不動産(株)など3社と共同開発している大規模分譲マンション「ヨコハマ オール パークス」(横浜市鶴見区、総戸数1,424戸)の竣工に伴い、オープンスペースを活用した地域防災機能について報道陣に公開した。

 同マンションは、京浜急行本線「八丁畷」駅から徒歩8分に立地する工場跡敷地・約6haを開発したもの。全12棟に免震構造を採用。約1.5haにも及ぶオープンスペースを使った地域の防災機能強化と多世代の地域コミュニティの場の提供を大きなテーマとしている。

 物件周辺は工場により敷地が分断され、道路の幅員が狭く行き止まりが数多く存在していた。そのため、生活利便性はもとより、災害時の避難経路や緊急車両通行も難しかった。そこで、同物件では周辺住民が自由に通行できる歩行者用通路を、緑地帯と一体化し敷地内に2本設置。緊急時は、車両通行も可能とした。

 また、約4,000平方メートルの公開空地「グランドパーク」を、地域防災の拠点と位置付け、パーゴラテント、マンホールトイレ、かまどベンチ、ソーラーライトなどの防災機能を持たせたほか、周辺地域の6つの自治会が共同利用する自治会館を隣接スペースに寄贈し、会館を拠点に炊き出しなどもできるよう配慮。交番用地の提供やバス停の整備、横浜市の認可保育園の誘致も行なっている。

 同物件は、08年11月から販売を開始。現在までに、8,000件弱の来場を集め、約1,200戸が販売済み。東日本大震災前は立地の評価が高かったものの、震災後は「首都圏最大の免震マンション」や防災機能などの付加価値が高く評価され、東京都や埼玉県など広域から反響が集まり、歩留まりも10%台から25%へ上昇。被災地からの転勤者が購入するケースもあったという。

 なお、現在販売中の物件価格は、2,700万~5,500万円(専有面積55~85平方メートル)。

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