三井不動産(株)は16日、三井不動産レジデンシャル(株)との共同出資会社である三井不動産アジア(所在地シンガポール)を通じ、タイ・バンコクの中心エリアで2つの超高層マンション事業(計約1,330戸)に参画すると発表した。
今回参画するのは、バンコクのアソークに位置する「アシュトン・アソーク」と、ラチャテウィに位置する「イデオ Q サイアム・ラチャテウィ」で、いずれも現地ディベロッパー・アナンダ社との共同事業。同社とはすでに、総戸数1,598戸の「イデオ Q チュラサムヤーン」プロジェクトを共同推進している。
「アシュトン・アソーク」の計画地は、バンコクで最も人気のある住宅エリア。BTS(高架鉄道)とMRT(地下鉄)の2駅・2路線が利用可能で、MRTの最寄り駅からは徒歩1分という利便性の高さ。立地の稀少性を活かし、建物上層部にプールやフィットネス、ライブラリーを設置した、50階建て783戸のマンションを建設する。
「イデオ Q サイアム・ラチャテウィ」の計画地は、主要商業エリアであるサイアム商業地区に近接した、生活利便性の高いエリア。プライベートリフト(各住戸ごとに専有のエレベーター出口のあるプラン)や、インフィニティプール(端の境界線が見えないプール)を採用した、36階建て550戸のマンションを建設する予定。
この2物件も含め、同社が東南アジアで推進中の住宅物件は計11物件、商業施設およびホテルを含めると計13物件。なお、2017年度までのグループ中長期経営計画では、期間中に欧米・アジアにおいて約5,000億円の投資を行なうとしている。