不動産ニュース / 仲介・管理

2014/12/22

奈良の団地でテレビ電話を活用した見守りサービス開始/UR都市機構他

テレビ電話を活用した「あんしん見守り」サービスの図
テレビ電話を活用した「あんしん見守り」サービスの図

 (独)都市再生機構(UR都市機構)西日本支社は、社会福祉法人協同福祉会、西日本電信電話(株)(NTT西日本)とともに、奈良県奈良市の「富雄団地」(総戸数1,664戸)で、テレビ電話を活用した「あんしん見守り」サービスのトライアルを2015年2月より開始する。

 UR都市機構は、団地を中心として、住み慣れた地域で最期まで住み続けることができる環境(Aging in Place)を実現するため、地域住民と連携し、100団地程度において地域医療福祉拠点の形成を目指している。また、協同福祉会は、地域福祉拠点を中心に、在宅(地域)での介護を支えるサービスを提供。テレビ電話を活用した24時間365日の定期巡回・随時対応型サービスにもいち早く取り組んできた。
 両者は14年6月より、同団地において高齢者が安心して暮らせるリノベーション住宅「Co楽暮(こらぼ)」の供給を行ない、ハード・ソフトの両面から、高齢者の住まいを提供してきた。

 一方、NTT西日本では、ワンタッチでの簡単接続を可能とするテレビ電話により、ホームヘルパーが要介護者宅を訪問することに伴う稼働とコストを削減し、要介護者がホームヘルパーと簡単にコミュニケーションをとることができる「みまもりテレビ電話パック」を14年10月より提供開始していた。

 今回は3者がそれぞれの強みを持ち寄ることで、特に団地において顕在化しつつある超高齢社会の地域課題(高齢世帯の増加、地域のつながりの希薄化、閉じこもり等)の解決に向け、同トライアル実施に至った。

 富雄団地およびその周辺地域の高齢者世帯の計20世帯のモニターを対象として、同団地内の協同福祉会の事業所「あすならホーム富雄」を拠点に、ワンタッチの操作で事業所につながる「みまもりテレビ電話パック」の利用環境を提供する。また、富雄団地の現地募集案内所(24号棟104号室)において、モニター世帯と同様のデモ環境を用意し、実際の利用シーンを体験できる場所を提供する。実施期間は15年3月まで。

 なお、12月24~25日(各日13~16時)に富雄団地内の富雄団地集会所(46号棟)にてモニターの募集受付を行なう。モニター世帯は、高齢者(65才以上)を含むアンケート等に協力できる世帯とし、20世帯を超える申し込みがあった場合は、住居形態、家族構成等を踏まえ選定する予定。

 同社は同トライアルにおいて、モニター世帯やデモ環境の利用者に対するハード(機器)やソフト(サービス)のニーズ調査等を行ない、その結果を踏まえ、15年度上半期は、地域に広く利用されるサービス内容について継続的に検討。同年度下半期以降は、テレビ電話を活用した見守りサービス等の提供および他地域への展開も可能となる仕組みづくりを行なう方針。

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