(株)リビタは10日、リノベーション戸建住宅「国分寺の家」(東京都国分寺市)を竣工、関係者や報道陣に公開した。
同社では2013年5月より戸建住宅の買取再販事業を展開しており、今回で3棟目。建物をスケルトン状態で調査した上で構造安全性と環境性能を確保し、内装は住まい手が編集できるようシンプルなものを提供。また、新耐震基準を満たし、既存住宅向けの瑕疵保険に加入することで、住宅ローン控除も受けられるようにしている。
「国分寺の家」は、敷地面積116.08平方メートル。JR中央線「国分寺」駅徒歩16分に立地。木造軸組在来工法2階建て。1985年築。広い敷地面積や南向きに広い間口があること等が特徴。
特徴を生かすため、建物の外形を極力そのままの状態で改装。図面通りに建物が建っておらず、建ぺい率がオーバーしていたため、1階キッチンだったところを一部減築。一方、容積率には余裕があったため、2階の一部を増築した。また、無筋基礎であったことから後から鉄筋を挿入している。
建築基準法12条5項規定の報告書を提出の上、増築申請を行ない、検査済証を取得した。
改装により省エネ等級3~4、耐震等級1レベルを確保。また、「家の燃費」を表示する証明書「エネルギーパス」も発行、「次世代省エネルギー基準」を上回る性能を確保した。
間取りは2LDK。専有面積116.08平方メートル。販売価格は7,680万円。先週末に同社会員向けに内覧会を開催し、30~40歳代を中心に20組が集まった。
現在、戸建てリノベーション事業として横浜・青葉台や東京・井の頭等で計7棟を取得済みで、事業化を進めている。今後3年間で30~50棟を手掛ける目標。そのほか、仲介ベースで中古戸建ての取得からリノベーションなどをサポートする「リノサポ」事業も積極的に展開していく。