IREMジャパンは2月27日、本部セミナールーム(東京都港区)で「『賃貸管理イノベーション戦略』 ~地域不動産業者の生き残り術~」をテーマにしたセミナーを開き、約40名の会員が参加した。
同会2002年度会長で(株)シー・エフ・ネッツ代表取締役の倉橋隆行氏が同名の著書を出版したことを記念し行なうもので、大阪、福岡に続いての開催。
倉橋氏は、サラリーマン、不動産会社勤務を経て、1999年に現在の会社を起業。海外のプロパティマネジメント手法を参考にした賃貸管理業務の効率化とサービス強化と、オーナー満足度が高く自社の利益も確保できる不動産コンサルティング業を確立した。セミナーでは、同氏が企業から現在までの歴史を振り返りながら、オンサイトマネジメント業務による差別化戦略や、神奈川県三浦市の地域活性化事業、レストラン事業やラーメン店のプロデュース事業といった個性的な事業への取り組みについても言及した。
参加者に対して同氏は「私が起業した15年前以上に、これから15年間は大きなチャンスであると思う。従来型の賃貸管理業は、いよいよ成り立たなくなる。賃貸管理の価値を高めるためにやれることはたくさんある。CPM資格を取得しただけで満足するのではなく、どんどんオリジナリティのある事業を立ち上げて、その価値を高めてほしい」と激励した。