不動産ニュース / 開発・分譲

2018/4/27

三井・地所の初のまちづくり共同PJ、竣工

「msb Tamachi田町ステーションタワーS」外観。開業後は手前の屋根付きペデストリアンデッキにより、駅からつながる

 三井不動産(株)と三菱地所(株)は27日、東京ガス(株)と共に事業を推進してきた「msb Tamachi(ムスブ田町)」街区内の「msb Tamachi田町ステーションタワーS」(以下、「田町ステーションタワーS」)および、「プルマン東京田町」の5月1日の竣工に先駆け、竣工式を執り行なった。

 JR「田町」駅東口に隣接する東京ガス所有地の再開発プロジェクト。「田町ステーションタワーS」と「プルマン東京田町」を三井不動産と三菱地所が、「msb Tamachi 田町ステーションタワーN」を東京ガスが、それぞれ開発する。

 JR山手線・東海道線「田町」駅徒歩1分で駅直結。「田町ステーションタワーS」は地上31階地下2階建ての店舗、事務所、駐車場の複合施設。オフィスは基準階面積3,095.06平方メートルの整形・無柱の大規模空間を実現した。天井高は2,800mm。BCPにも配慮し、オフィス共用部だけではなく、専有部にも72時間の電力供給を可能としている。

 商業施設は1~4階に配置。飲食店や物販店、オフィスサポート店舗などを誘致した。なお、オフィス・商業フロアとも満床での竣工。

 「プルマン東京田町」は、ヨーロッパを中心に展開するホテルチェーンであるアコーホテルズが展開するホテルで、日本へは今回が初出店。客室数は143室、最上階にはバンケットも設ける。

 商業エリアおよびホテルの開業は秋の予定。

 竣工式で事業主として挨拶を行なった三井不動産代表取締役社長の菰田正信氏は、「『msb Tamachi』は、三井不動産・三菱地所の2社が共同事業としてまちづくりを行なう初のプロジェクト。当社では日本橋、三菱地所は丸の内でまちづくりを手掛けてきたが、これまで培ってきたタウンマネジメントのノウハウを生かし、経年優過のまちづくりをここ田町で進めていく」と述べた。

 また、乾杯の挨拶に立った三菱地所執行役社長の吉田淳一氏は、「田町は、品川エリアや日本橋、丸の内も近く、羽田空港を経由して海外ともつながることのできる魅力的な地である。ここ『msb Tamachi』を基点として、地域と連携してまちを育てていくために、われわれもさらに努力を重ねたい」と語った。

竣工式での鏡割りの様子。左端が三井不動産・菰田氏、右端が三菱地所・吉田氏
オフィスフロアの基準階面積は約3,095平方メートル。無柱の広々とした空間を実現

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