三井不動産(株)は8日、柏の葉スマートシティ内に2021年6月15日にオープンした屋外ロボット開発検証拠「KOIL MOBILITY FIELD」(千葉県柏市)で、電気自動車(EV)への走行中ワイヤレス給電の実証実験に成功したと発表した。
東京大学大学院新領域創成科学研究科/藤本・清水研究室との連携によるもので、走行中ワイヤレス給電の実証実験は民間の開発フィールドでは初の取り組みとなる。東京大学は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)未来社会創造事業の研究プロジェクト「電気自動車への走行中直接給電が拓く未来社会」を推進しており、21年6月より本格研究に移行した。同プロジェクトでは、走行・停車中に路面から給電することで、より少ないバッテリー搭載量でEVの航続距離を確保可能にする技術開発を行なっている。これにより、バッテリーの供給不足に対応すると共にEVの軽量化が可能となり、バッテリー製造および走行によって排出されるCO2の大幅な削減も可能となる。
10月より三井不動産が協力研究機関から共同研究機関となり、さらに連携を強化。同フィールドを有効に活用することで走行中給電の早期実用化を目指す。