三菱地所(株)は13日、赤外線を用いた無線給電(ワイヤレス給電)プラットフォームを開発する米国のスタートアップ・PHION Technologies Corp.(ファイオンテクノロジーズ、以下 PHION社)に出資したと発表した。
無線給電は、電源ケーブルやコードを用いずに電力を伝送・供給する技術。導入することで、オフィスや住宅、ホテル等の室内レイアウトの自由度がアップ。配線工事が不要となる等のメリットもある。
三菱地所は丸の内エリアにおいてイノベーションが生まれ続けるエコシステムの形成に取り組んでおり、今回の出資はその一環。2022年春を目途に、エリア内にある同社本社や、同社とSAPジャパン(株)が手掛けるイノベーション施設「Inspired.Lab」にPHION社の無線給電システムを導入。携帯電話等のモバイルデバイスに給電する実証実験を開始する。こうした実証実験により無線給電技術に関する情報を収集し、オフィスや住宅、ホテル等の設計、商品企画に反映。将来的な新ビジネスモデル構築にもつなげていく。