不動産ニュース / IT・情報サービス

2022/8/24

森ビル、「チームラボ」を虎ノ門・麻布台に移転

「虎ノ門・麻布台プロジェクト」完成イメージ
「森ビル デジタルアート ミュージアム:チームラボボーダレス」内部

 森ビル(株)は24日、8月末に閉館する「森ビル デジタルアート ミュージアム:チームラボボーダレス」(東京都江東区)を、2023年の竣工・開業を予定している「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の開発エリア内に移転・開業すると発表した。

 「チームラボボーダレス」は、同社とデジタルアート集団・チームラボが共同で18年に設立した体験型の博物館。鏡張りの空間に投影されたデジタルアート等が体験できる。

 24日に会見した森ビル新領域企画部・杉山 央氏は、開館から4年間の成果について、「初年度に約230万人を動員し、そのうち半数が訪日外国人。当館が訪日の目的となっているケースも見られた。最寄り駅である『青海』駅の19年の乗降客数は前年比で約1.9倍となり、駅前商業施設の利用者数も約1.5倍に増加するなど、臨海エリア全体に経済波及効果があった」と振り返った。

 また、チームラボの工藤 岳氏は「大々的な広告は打たなかったが、来館者が写真や動画をSNSにアップしてくれたことで、口コミで話題が広がった。ソーシャルメディアとの相性の良さが、動員につながったと思う」と語った。

 移転先は、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の地下エリア。「熾烈化する都市間競争を勝ち抜き、東京に人を呼び込むための中核施設に位置付けている。お台場と異なり虎ノ門・麻布台エリアは交通利便性が高いため、日中だけでなく夜の動員も見込める。旧施設以上の動員を期待したい」(杉山氏)。

 「虎ノ門・麻布台プロジェクト」は、区域面積約8.1ha、敷地面積は約6万3,900平方メートル。住宅(約1,400戸)、オフィス(約21万3,900平方メートル)、商業店舗(約150店)、ホテル(約120室)等を開発する。延床面積は約86万1,500平方メートル。総事業費は約5,800億円。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年6月号
「特定空家」にしないため…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/5

「月刊不動産流通2024年6月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年6月号」の発売を開始しました!

編集部レポート「官民連携で進む 空き家対策Ⅳ 特措法改正でどう変わる」では、2023年12月施行の「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」を国土交通省担当者が解説。

あわせて、二人三脚で空き家対策に取り組む各地の団体と自治体を取材しました。「滋賀県東近江市」「和歌山県橋本市」「新潟県三条市」「東京都調布市」が登場します!空き家の軒数も異なり、取り組みもさまざま。ぜひ、最新の取り組み事例をご覧ください。