不動産ニュース / ハウジング

2023/10/30

EV・PV・V2Hが標準のスマートハウス

「YAMADA スマートハウス」外観イメージ

 (株)ヤマダホームズは26日、(株)ヤマダホールディングス50周年記念商品となる「YAMADA スマートハウス」を発表した。

 蓄電池を積んだEV(電気自動車)、太陽光発電システム(6.56kW)、V2Hの3つを標準で装備した住宅。EVと住宅とを接続することで、EVに蓄えた電気を日中電力使用のピーク時に活用。安価な夜間の電力でEVを充電することで、割高な電力使用を最小化する。災害時は2日程度自宅に給電することができ、⼀般住宅と⽐較して1ヵ⽉当たり約1万7,000万円の光熱費とガソリン代が節約できる。

 (株)リンクジャパンのスマートホーム統合アプリ「HomeLink」を標準装備。家電や住宅設備の制御、ホームセキュリティやHEMS、オンライン診療、ヘルスケアサービスなどを、ワンアプリで利⽤できる。家電購⼊、リフォーム依頼、保険申込、⾞検申請など同社グループで提供するサービスも、アプリを通じて申し込みが可能。

 「プレミアムモデル」、「スタンダードモデル」、「ベーシックモデル」の3つのモデルを用意。「プレミアムモデル」は、標準となる3つの装備のほか、蓄電池(4.9kW)も設置。「プレミアムモデル」、「スタンダードモデル」は、金物工法を採用し、木材は檜を中心に使用。断熱等級5でZEH仕様となる。「ベーシックモデル」は、コストを抑えるため、木造軸組工法を採用。断熱等級4。
 販売参考価格(税込み)は、「プレミアムモデル」(施工⾯積32坪)3,980万円、「スタンダードモデル」(同31坪)3,480万円、「ベーシックモデル」(同29坪)2,980万円。10月14日より販売を開始し、すでに2棟が成約、30件ほどの商談を進めている。

 同社グループのファイナンス会社を通じ、EV、太陽光パネル、V2Hもすべて住宅ローンに組み込める長期50年ローンを開発。ターゲットである20~30歳代の顧客に訴求し、3世代に住み継いでいく住まいを提供していく考え。

 2024年4月中旬には、「Tecc LIFE SELECT 前橋吉岡店」(群馬県北群馬郡)の駐車場に同商品の展示場をオープンする予定。

 26日の会見で代表取締役兼社長執行役員の清村浩一氏は「初年度(23年3月~24年2月)販売500棟を目指していく。当社は年間約2,000棟販売しているが、これに500棟は上乗せしたい。まだ、構想段階だが、近い将来、中~大規模の土地を取得し、大容量の蓄電池とスマートハウスにより、各家庭で生まれたエネルギーを融通し合うスマートハウスネットワークの構築を目指していく」などと述べた。

「初年度販売500棟を目指していく」と話す(株)ヤマダホームズ代表取締役兼社長執行役員の清村浩一氏

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スマートハウス

家庭でのエネルギー消費を最適に制御するシステムを備えた住宅をいう。ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)によって家電、空調給湯設備、太...

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