不動産ニュース / 調査・統計データ

2024/1/22

首都圏既存マンション成約価格、11年連続の上昇

 (公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は22日、2023年1年間および10~12月期の首都圏不動産流通市場動向を発表した。

 同年の首都圏中古(既存)マンション成約件数は3万5,987件(前年比1.6%増加)と、2年ぶりに前年を上回った。都県別では、東京都が1万9,465件(同3.2%増加)、神奈川県が8,482件(同2.5%増加)と前年を上回った一方、埼玉県は3,860件(同4.7%減少)、千葉県は4,180件(同1.7%減少)となった。

 1平方メートル当たりの平均成約単価は71万9,000円(同6.9%上昇)、成約物件価格は4,575万円(同7.0%上昇)で、いずれも11年連続の上昇。成約物件を価格帯別に見ると、5,000万円超の各価格帯が成約件数、比率とも拡大している。成約物件の平均築年数は23.83年(前年:23.33年)。新規登録件数は19万6,490件(前年比15.3%増加)。

 既存戸建ての成約件数は1万2,871件(同4.3%減少)と、2年連続で前年を下回った。新築戸建ての成約件数は4,750件(同10.2%増加)で、3年ぶりに前年を上回った。

 また23年10~12月期の首都圏既存マンション成約件数は、9,128件(前年同期比4.9%増加)と増加し、2期連続で前年同期を上回った。地域別では、東京都が4,992件(同5.9%増加)、埼玉県993件(同1.7%増加)、千葉県1,055件(同3.5%増加)、神奈川県2,088件(同4.7%増加)とすべての都県で増加した。

 1平方メートル当たりの平均成約単価は74万7,800円(同7.3%上昇)となり、14期連続で前年同期を上回った。平均成約価格は4,760万円(同8.3%上昇)で、12年10~12月期以降45期連続で上昇が続いている。平均専有面積は63.66平方メートル(同0.9%上昇)。新規登録件数は4万8,061件(同5.7%増加)。

 既存戸建ての成約件数は3,271件(同0.2%減少)となり、10期連続で前年同期を下回った。平均成約価格は3,901万円(同2.6%上昇)と14期連続の上昇となった。

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レインズ

レインズ(REINS)とは、 Real Estate Information Network Systemの頭文字を並べた名称。国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構(「指定流通機構」という)が運営しているコンピュータネットワークシステムの名称である。

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