不動産ニュース / 調査・統計データ

2024/1/24

首都圏既存マンション価格、上昇率は鈍化

 (株)東京カンテイは24日、2023年1年間および12月の三大都市圏・主要都市の中古(既存)マンションの70平方メートル換算価格を発表した。

 23年の首都圏既存マンション平均価格は4,802万円(前年比で1.8%上昇)。2年連続2ケタ上昇から一転し、上昇率は鈍化した。割安感が強い周辺3県が高い上昇率を示したが、前年までの勢いは陰りが見られた。都県別では、東京都は6,423万円(前年比1.9%上昇)、神奈川県は3,665万円(同4.1%上昇)、埼玉県は3,020万円(同4.0%上昇)、千葉県は2,772万円(同7.9%上昇)。

 近畿圏は2,892万円(同2.7%上昇)。大阪府は3,085万円(同1.2%上昇)。兵庫県も2,531万円(同4.4%上昇)。中部圏は2,277万円(同2.8%上昇)。愛知県は2,417万円(同3.0%上昇)。首都圏同様上昇率は縮小した。これまで圏域平均を牽引してきた大阪府や愛知県は、急激な価格上昇や人口動態の変化などを背景に強い鈍化となった。

 また、22年12月の首都圏の既存マンション価格は4,686万円(前月比0.8%下落)と3ヵ月連続の下落。都県別では、東京都は6,393万円(同0.2%下落)と、わずかながら2ヵ月連続下落。神奈川県は3,623万円(同0.9%下落)、埼玉県は2,971万円(同0.7%下落)といずれも下落。千葉県は2,710万円(同0.2%上昇)と、わずかに上昇している。

 近畿圏は、2,871万円(同0.7%上昇)と5ヵ月ぶりに上昇。大阪府は3,026万円(同0.6%下落)と8ヵ月連続の下落。兵庫県は2,533万円(同2.4%上昇)と、5ヵ月ぶりに上昇した。中部圏は2,257万円(同0.7%上昇)、愛知県は2,401万円(同1.0%上昇)と、そろって上昇した。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。