(株)ザイマックス不動産総合研究所は15日、法人向けサテライトオフィスサービス「ZXY(ジザイ)」会員を対象に行なった働き方に関するアンケート結果を公表した。調査は2月19日~3月1日、ZXY登録企業のうち利用の多い23社に勤務するZXY会員15万7,163件を対象にメール配信で実施。最終回答数は1万1,427件で、不備のあった回答を除外した分析対象数は1万1,122件。
働く場所の組み合わせ別に現在の働き方や制度に対する満足度を聞くと、ハイブリッドワーク(サテライトオフィス利用あり)の7,014人のうち、88.0%が「満足」「やや満足」と回答し、最も高くなった。完全テレワーク(サテライトオフィス利用あり)の158人のうちでは83.5%、完全テレワーク(サテライトオフィス利用なし)の211人のうちでは72.1%、ハイブリッドワーク(サテライトオフィス利用なし)の3,481人のうちでは67.9%、完全出社の258人のうちでは39.5%と続いた。同社は「出社とサテライトオフィス勤務含むテレワークをうまく組み合わせることが、従業員の満足度向上に良い結果をもたらしている可能性がある」と分析している。
一方、比較的満足度が高い結果となった完全テレワークの2グループについて、同社は「属性を確認したところ、年代は50歳代・60歳代の高齢層、役職は一般社員、職種は技術系専門職の割合が高かった。全体に占める割合も3.3%と少なく、特殊な層といえる」とした。
過去半年程度でZXY以外を含むサテライトオフィスを1つ以上利用したと回答した7,172人を「サテライトオフィスのアクティブユーザー」と定義し、現在の働き方や制度に対する満足度を聞いたところ、「満足」「やや満足」と回答した割合は合計87.9%に上った。普段働く場所の時間割合については、出社が38.3%で、残りはテレワークであることが判明。うち、サテライトオフィスで働く時間は12.9%だった。
自由記述として、勤務先におけるサテライトオフィスの利用制限の有無や内容も質問。利用時間の制限や上長への報告・承認制、拠点立地の制限といった各社の運用ルールが見られた他、「雰囲気的に長時間利用がしづらい」といった意見もあった。同社は「ハイブリッドワークにおいて従業員に在宅勤務以外の場所の選択肢と裁量を与えることは、企業にとっても有益である」と結論付けている。