SBIモーゲージ（株）は、5月1日より社名を「アルヒ（株）」（以下、ARUHI）に変更、第2創業期として新たな事業を展開する。代表取締役会長CEOには浜田 宏氏（元デル（株）代表取締役社長・元HOYA（株）代表執行役）が、代表取締役社長COOには直海知之氏（SBIモーゲージ代表取締役）が就任する。
新体制では、住宅ローン商品の拡大のほか、住生活全般をプロデュースする会員組織「ARUHI メンバーズクラブ」をスタートさせる。また、物件選びをサポートするWebサービスも開始するなど、3つの新事業を展開する。
コア事業となる「ARUHI住宅ローン」は、新たなローン商品として、中古住宅とリフォームをセットにしたリフォームローン「ARUHIフラット35（リフォーム一体型）」を5月1日より提供。また、自立する女性を応援する「女性向け住宅ローン」も夏頃から提供を開始する計画で、「リバースモーゲージ」も取り扱う予定。
コア事業を成長させるため、現在の170店舗、1,000人体制（FC＋本社）を、2020年3月には300店舗、2,000人体制にする計画。24年度には実行金額2兆円、売上高550億円を目標に掲げる。
「ARUHI メンバーズクラブ」は、「ARUHI住宅ローン」利用者（既存顧客も含む）を対象に、家電、寝具、キッチン用品、インテリアなど、提携先企業のサービス・商品を優待価格（10％前後）で提供するサービス。入会費無料で、15年6月以降順次展開する。現在は、水宅配や家具、通販会社など5社と提携しており、将来的にはセキュリティ、家事代行、育児支援、リフォーム、リノベーション、介護支援、ヘルスケアサービスなどの優待特典も拡大する予定。
「ARUHI家探しサービス」では、これまで同社が扱った11万件の住宅ローンの成約事例の中から、登録者のプロファイルに合った物件を紹介し、気に入った物件と類似した売物件を案内する。また、不動産事業者の紹介や、住宅ローンの案内、返済計画の作成など、家探しを総合的にサポートする。15年10月にβ版が開始予定で、誰でも無料で利用することができる。リリース後2年で月間100万人の利用者を見込んでいる。
どちらの事業も、2年後のコア事業の住宅ローン融資額を、年間1,000億円程度押し上げることを目標としている。
21日の会見で、代表取締役会長CEOの浜田 宏氏は「今後は単なる住宅ローンの貸し出しだけではなく、生活のサポートも行ない顧客のライフステージに関わっていく。日本一顧客満足度の高い住生活プロデュース企業に生まれ変わる」と話した。
また、代表取締役社長COOの直海知之氏は「当社は5年連続でフラット35の取扱件数シェアナンバー1であり、2014年度は過去最高の売上高・利益を達成した。次の展開を考え、新体制を発足させた。10年以内に国内住宅ローン実行金額シェアナンバーワンを目指していく」などと述べた。
