不動産ニュース / その他

2016/2/9

新宿野村ビルに設置する制震装置の効果を実証/野村不動産他

「デュアルTMD-NT」の構造
「デュアルTMD-NT」の構造
「デュアルTMD-NT」設置イメージ
「デュアルTMD-NT」設置イメージ

 野村不動産(株)、野村不動産マスターファンド投資法人、(株)竹中工務店はこのほど、「新宿野村ビル」(東京都新宿区)に設置工事をしている制振装置「デュアルTMD-NT」について、実物による性能確認試験に基づくシミュレーションを実施。8日、その結果について公表した。

 「デュアルTMD-NT」とは、建物の揺れと逆方向に動く重りを用いて建物の揺れを抑制する装置。新宿野村ビルでは、建物の最上部内にTMD(Tuned Mass Damper)を2基設置したものを採用している。

 このほど、竹中工務店の東日本機材センター(千葉県習志野市)にて「デュアルTMD-NT」の実物を製作し、性能確認実験を実施した。その結果、東日本大震災、南海トラフ地震と同等レベルの長周期地震動による揺れ幅が設置前との比較で約20~25%低減、揺れの時間も約50%短縮する効果を確認した。

 なお「新宿野村ビル」には、地震発生時に各階に設置した地震計から送信されるデータを基に安全性を判断する建物被災度判定システムと、地震時に「デュアルTMD-NT」が機能しているかをモニタリングするシステムの導入も予定している。

 「デュアルTMD-NT」の竣工は、9月の予定。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。