不動産ニュース

2016/4/5

不動産各社で入社式(3)

 新年度を迎えた4月1日、不動産各社が新入社員を迎え、入社式を執り行なった。
 各社入社式での社長挨拶の要旨は、以下の通り(順不同、敬称略)。4月1日および2日付のニュースも参照。

■日本土地建物(株)代表取締役社長 平松哲郎氏
■(株)LIXIL社長兼CEO 瀬戸欣哉氏

■日本土地建物(株)代表取締役社長 平松哲郎氏

 不動産業界は、緩和的な金融環境を追い風に、オフィスビルの空室率改善等が続くものと見込まれています。一方で、将来の人口減少や建築費の高止まり、杭データ偽装等で注目が高まっている安全性の問題など、多面的に注意を払わなければならない環境にあります。
 このような環境のなか、皆さんの社会人生活は、日土地グループと共にスタートします。本日から日土地グループの仲間となる皆さんに、心構えとしてお願いしたい事が3つあります。

 1つ目は主体性を持った人間になってほしい。誠実に、そして前向きに取り組むことが主体性の第一歩です。入社3年間は、社会人としての基盤づくりに重要な時期であることを常に意識してください。
 2つ目は失敗を恐れずに積極的に挑戦する人間になってほしい。困難な仕事にも積極的に挑戦し、自分の可能性や適性を広げてください。
 3つ目は「あなたのためなら」と周囲に思わせるような人間になってほしい。不動産ビジネスは、その規模や関係者の多さから様々な難しさもはらんでいます。その中で決め手となるのはやはり「人」です。社員それぞれの「人間性」や「真摯な姿勢」と「熱意」が関係者を、そしてプロジェクトをも動かすのです。
 社内外を通じて多くの経験を積み重ね、人間としての幅をさらに広げるとともに、日土地グループの一員として、一つひとつの仕事に「情熱」を込めて取り組んでください。

 この心構えを胸に、自らの成長を目指し、変化に挑戦し、常に勉強を続け、自分への投資を惜しまず、一生懸命に業務に取り組んで欲しい。挫折しそうな場面に遭遇しても、途中で投げ出さず、最後まで粘り強くやり抜いて欲しいと思います。

 私は、日土地グループは、「逞しさ」と「熱い心」を持った不動産のプロ集団であると考えています。今日からその一員として、常に一歩前に踏み出し、積極果敢に挑戦し続けて頂きたい。それが皆さんの大いなる成長につながると確信しています。
 社会人となった今日の感激と新鮮な気持ちをしっかりと胸に刻み、高い志を持って、一緒に明るく元気に頑張って行きましょう。

■(株)LIXIL社長兼CEO 瀬戸欣哉氏氏

 皆さん、入社おめでとうございます。

 LIXILは今、すべての社員が毎日会社に来るのが楽しくて、LIXILの一員であることを誇らしく思える、そんな文化をつくろうとしています。

 私たちは人生の中で多くの時間を会社で費やしているのですから、より意味のある目標が必要です。自分の会社を誇りに思い、月曜の朝が来ることが楽しみであるべきなのです。そうすれば、事業目標を達成するために全力を尽くすことができるでしょう。それは利益を上げることであれ、より良い商品をつくることであれ、変わりません。

 企業というのは社会の縮図です。「社会」と「会社」という言葉が同じ漢字である通り、社会は多くの点で企業により成り立っています。それは単に企業が多くの人員を雇用しているだけではなく、モノをつくり、サービスを提供し、変革を起こすことが、健全な社会に貢献しているからです。だからこそ、LIXILをより良い会社にすることが、お客さま、ビジネスパートナー、そして地域コミュニティに対して、より貢献することにつながると思っています。そしてこれは、LIXILが友情、尊敬、信頼にあふれた企業であること、また、そこでの仕事を楽しむ社員の力があって初めて実現できるものです。

 そしてこれらを実現するためにも、皆さんに2つの指針を紹介します。

 まず1つ目は、「互いに敬意を持ちながら働く」ということです。相手に対して、礼儀以上の「敬意」を持つためには、まずお互いをよく理解しなくてはなりません。そのために大切なのは、コミュニケーションです。私はこの会社のリーダーとして、これを誠実に行っています。

 2つ目に重要なことは、「失敗を恐れず新しいアイデアの実験とリスクを取る、そして多くのことを学ぶ」ということです。私はすべての社員に、小さな規模で実験をしなさい、と伝えています。もし、その過程で失敗があっても、その失敗から学ぶことができ、正しい方向を導き出すことにつながっていきます。もし、ミスを恐れず、多くの実験をすることができたなら、皆さんは楽しく働きながらも、会社にとって重要なゴールを達成することができるでしょう。

 この2つが皆さんのLIXILにおける生活のスタートとして有効な指針となることを願っています。これらを通じて、起業家精神を育て、働くことを楽しみながら何か新しいことを生み出し、LIXILを素晴らしい会社にしていくことができるでしょう。働きがいのある会社、私たちが誇れる会社にするため、私たち1人ひとりが、自分の役割を全うする必要があります。

 さぁ、いま日本で最も面白くてダイナミックでチャレンジに溢れた会社のLIXILが、エキサイティングな未来を用意して皆さんを待っています。LIXILは皆さんの積極的な行動、貢献を必要としています。

 あらためて、LIXILへようこそ。これから皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。わたしたちが誇れる文化を一緒につくっていきましょう。

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