(株)ビルディング企画は19日、2016年6月度の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のオフィス市況調査をまとめた。
平均空室率(基準階面積100坪以上)は3.76%(前月比0.03%低下)と改善し、6ヵ月連続の3%台となった。
最も空室率が改善したのは、大規模ビルの大型成約があった中央区で2.85%(同0.66%低下)。港区も5.16%(同0.02%低下)と改善した。
一方、千代田区は3.42%(同0.09%上昇)、渋谷区は2.52%(同0.10%上昇)とわずかに上昇。新宿区は成約件数の倍以上の新規募集があったため3.11%(同0.51%上昇)と大幅に上昇した。
1坪当たりの推定成約賃料は1万8,450円(同87円下落)と小幅ながら値下がり。新宿区と渋谷区で高価格帯のビルで成約が進んだことから、賃料相場は2ヵ月連続で下落している。
一方、新築ビルの空室率は5.91%(同0.99%下降)。渋谷区の大型ビルの募集があったことから空室率は下降した。推定成約賃料は2万6,949円(同2,951円下落)と大幅に下落した。