不動産ニュース

2017/2/24

新中計策定。ファン増加、地方での土地探し提案などに注力/アールシーコア

 (株)アールシーコアは23日、2018年3月期を初年度とした「中期3ヵ年計画」(17年4月~20年3月)を発表した。

 スローガンは「業界最狂、ハピネス拡散」。「熱狂的BESSファン」や一つのことに専心し大目標に向かって邁進する意の「狂狷の道」などの意味を込めている。
 目標数値は最終年度20年3月期の売上高200億円(17年3月期比47%増)、営業利益率8%(同2.3ポイント増)、ROE18%(同8.3ポイント増)。

 現中計の「『異端でメジャー』ステージアップ5ヵ年計画」(12年4月~17年3月)では、販社オーナーの交代等の要因により受注力が低下し、販売増を見込んだ北米事業も現地営業体制の構築が難航。法人向け事業開拓を目標に立ち上げた新規事業もノウハウ構築に時間を要したことなどにより、17年3月期の売上高予測が目標値の76%となるなど数値目標は大幅未達。一方、ブランド認知調査ではこの4~5年間で2倍以上となり、雑誌記事掲載が約5倍、webアクセス数も2倍となった。

 これら結果から見えてきた課題を踏まえ、新中計は数値の遅れを取り戻す3ヵ年とし、ファンを中心としたブランドの浸透に注力。4つの施策として「BESSファンが集う『触媒力』拡大」「新時代の暮らし方『梺(ふもと)ぐらし』の創出」「BESSブランドを旗印に『販社制度』を強化」「『生産革新』の実行」を掲げた。
 「触媒力拡大」では、ファンがファンを呼ぶ客作りを目標に、17年秋を目途にサイトをリニューアルし、web上でファンが集える場を提供。そのほか展示場では購入予定者だけでなくすでにBESSを購入した人も集える仕掛けを施し、新旧ユーザーの交流を促す。
 「梺ぐらしの創出」では、16年発信の新メッセージ「少~し、原始に帰ろう」をテーマに、地方での土地の見つけ方や選び方の視点を提供し、その土地でのBESSによる暮らしの提案に注力する。
 「販社制度の強化」では、BESSブランド方針を再徹底し、ブランド価値向上へ向け、体制を再構築する。
 「生産革新」では、特にログハウスにおいて、将来予測できる職人不足への対応として施工の負担を大幅に減少、長工期化からの脱却を図り、施工回転力を高める。

 23日に開催した会見で、同社代表の二木浩三氏は「新規事業、スタッフ育成等、現中計で仕込んできたものを着実に数値化する3年と捉えている。数値は未達でも業界、マーケットの反応は悪くない。売上のボリュームを上げ、営業利益率、ROEの数値目標に再チャレンジしたい」などと述べた。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。