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竹中工務店、世界最高高さの免震マンションの設計概要を発表

 竹中工務店(株)は、設計・施工を担当する大規模分譲マンションプロジェクト「くずはタワーシティ」(所在:大阪府枚方市、総戸数488戸、建築主:京阪電気鉄道(株))の設計・建築概要について発表した。

 同プロジェクトは、 大阪、京都の両方の中心部から急行電車で約30分という利便性の高いエリアに、超高層棟1棟、中高層棟3棟を建設するというもの。超高層棟が地上41階建て、最高高さ136.8メートルの世界最高高さの免震マンションとなることでも話題を集めている。

 2003年11月竣工予定の同プロジェクトの特徴は、震度6強の大地震でも建物の揺れを1/2から1/3程度に低減することができるという免震装置の全棟への設置。中でも超高層棟の免震装置には、積層ゴムや鉛入りダンパーの他、鋼材の変形能力により大きなエネルギーを吸収することができる鋼棒ダンパーを使用する。
 住棟計画については、将来の設備更新性やプラン変更への柔軟性を確保すべく、スケルトン・インフィル住宅の考えをベースに、住戸の床、天井をすべて2重にするほか、プライバシーの確保をするとともに全住戸南向きとなるよう住戸を分散配置するなど、さまざまな工夫がされている。


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