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日本ツーバイフォー建築協会、廃棄物削減の検討作業に着手

(社)日本ツーバイフォー建築協会 は23日、「2×4住宅の新築工事における廃棄物削減に向けた検討」の平成12年度内の作業結果を報告書にまとめ、会員向けに配付したと発表。

 同協会では、これまでツーバイフォー住宅の新築工事で発生する廃棄物の削減および抑制を目的に検討を重ねてきた。今回配布となった平成12年度分は、木くずと石膏ボートの排出量の削減を主なテーマに作業結果をまとめたものとなっている。
 木くずについては、数量積算方法の相違による差異と納入部・資材の加工度による差異の2つの方法で原因を検証、結果、総2階建て延べ床面積150平方メートル程度のツーバイフォー住宅の建築に納入される構造用製材の材積は、参照する設計図書や拾い出しの方法により大きな差異が発生することが確認された。
 また石膏ボードについては、定量的なデータによる検討は行なわれなかったものの、転用をルール化することにより削減できるのではないかなどの案がだされた。
 どちらについても今後の対策としては、1.設計計画時に廃棄物抑制を念頭に置き、構法や使用材料を決定する、2.数量の拾い出しは実長拾い可能な構造図を参照する、3.供給者の能力に応じた工場加速度を有効に用い、現場カット等による端材発生を抑制するなどを挙げている。


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