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三井不動産、「三井本館」天井の装飾復元工事に着手

 三井不動産(株)は16日、重要文化財である「三井本館」(東京都中央区日本橋室町2-1-1)の1階営業場吹き抜け天井部分の装飾復元のため、塗装(補修・修復)工事を17日より着手すると発表した。

 「三井本館」は三井財閥を形成する三井合名会社・三井銀行(現三井住友銀行)・三井信託銀行・三井物産・三井鉱山など主要各社の本社が入る、いわば「財閥の拠点」的な機能を持つ建物として1929年に竣工し、築後72年が経過している。
 今回の工事対象となる天井装飾部分は、建築時の設計意図「壮麗・品位・簡素」を表現した代表部分でもあり、特殊顔料や金箔による装飾が巧みに施された仕上になっている。そのため復元工事で本来の精繖な仕上を蘇らせるために材料・工法など建築当時と同じ要領で行ない、忠実な「復元」をめざすとしている。なお、同工事は1956年にも実施しており、今回は45年ぶり2度目の修復作業となる。完了は本年12月上旬予定で、工事期間中も営業は通常どおり行なわれる。


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