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民都機構、土地取得譲渡業務に信託制度を初活用

 (財)民間都市開発推進機構は28日、土地取得譲渡業務において信託制度初活用となる契約を30日に行なうと発表した。

 信託制度活用の対象となるのは、同機構所有土地の東京都中央区築地1丁目における「ADK松竹スクエア」(地上23階建て、延床面積5,460.76平方メートル)ビル新築事業で、昨年5月31日に着工している。
 同事業では松竹(株)が築地ビルキャピタル有限会社(SPC)に匿名組合出資するとともに、建築工事等の発注者の地位を安田信託銀行(株)に譲渡した。
 また、築地ビルキャピタルは金融機関等からノンリコースローン(非遡求型融資)により資金調達し、建築費等必要資金を安田信託銀行に追加金銭信託を行なう。
 民間都市開発推進機構は安田信託銀行に信託し、信託受益権を取得するとともに、取得した受益権を築地ビルキャピタルに譲渡する。
 なお、松竹は証券化することにより、有利子負債の増加を抑制しつつ、安定収益源を確保するとしている。また、同機構竣工は2002年10月末予定。


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