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伊藤忠子会社、日本初の工務店向け住宅ローンを開発

 伊藤忠商事(株)子会社の伊藤忠インシュアランス・ブローカーズ(株)(東京都港区、井上昌俊代表取締役社長)は、住宅の保証制度を活用した住宅ローンを開発、今後(株)住宅あんしん保証に対し、制度構築と運営協力を行なっていく。その第一弾として、スルガ銀行と住宅あんしん保証との提携を仲介したと15日に発表した。

 今回の提携成立は、住宅ローン事業の拡大を狙うスルガ銀行と、住宅融資制度構築を狙う住宅あんしん保証との企図が一致したため、同社の仲介により実現したもの。1,200社の工務店が登録している住宅あんしん保証では、今後3年間で、30程度の金融機関との提携を推進し、全国の登録工務店で利用可能な制度にする方針。
 なお、今回開発された住宅ローンは、住宅建築途上で工務店が倒産した場合に住宅の完成を保証する「完成保証」、住宅の基本構造と雨水の侵入に関する部分の瑕疵を10年間保証する「瑕疵保証」、地盤の不同沈下等による建物損壊の修復を保証する「地盤保証」の3点を保証する商品であるが、建物完成前に融資の分割実行が可能となるため、住宅金融公庫の中間資金代理受領に代わる機能も果たす。また、消費者にとってもつなぎ融資が不要となり、建築中の金利負担軽減のメリットもある。
 住宅あんしん保証では、瑕疵保証を公庫の技術基準と同等以上の品質基準に設定したり、現場検査を強化にすることで、住宅の品質担保に寄与することにもつながるとしている。


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