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国土交通省、建築着工統計調査報告(平成13年12月分、平成13年計)を発表

 国土交通省は31日、平成13年12月分の全建築物の着工床面積と新設住宅着工戸数を発表した。

 これによると、建築物の着工床面積は1,410万平方メートル(前年同月比▲15.0%)で12ヵ月連続の減少となった。
 建築主別にみると、公共の建築主は89万平方メートル(同▲29.9%)と2ヵ月連続の減少となり、民間の建築主は1,321万平方メートル(同▲13.8%)で12ヵ月連続の減少となった。民間建築主のうち居住用は872万平方メートル(同▲17.9%)で12ヵ月連続の減少となり、非居住用は449万平方メートル(同▲4.7%)で2ヵ月連続の減少となった。
 用途別では、鉱工業用は82万平方メートル(同▲39.9%)で9ヵ月連続の減少となったが、商業用は135万平方メートル(同8.4%増)で3ヵ月連続の増加、サービス業用も89万平方メートル(同0.4%増)で2ヵ月連続の増加となっている。
 使途別では、事務所は61万平方メートル(同1.5%増)で先月の減少から再び増加をみせ、店舗は80万平方メートル(同15.4%増)で3ヵ月連続の増加となっている。しかしながら、工場は70万平方メートル(同▲37.4%)で9ヵ月連続の減少、倉庫も53万平方メートル(同▲19.8%)で5ヵ月連続の減少となっている。

 また、新設住宅着工戸数は95,431戸(対前年同月比▲12.9%)で4ヵ月連続の減少となった。
 利用関係別戸数でみると、持家は28,273戸(同▲21.3%)で13ヵ月連続の減少となっている。なお、住宅金融公庫融資持家は6,945戸(同▲58.0%)で23ヵ月連続の減少であったが、民間資金融資持家は19,403戸(同9.1%増)で26ヵ月連続の増加となっている。
 貸家は38,337戸(同2.2%増)で6ヵ月連続の増加となった。住宅金融公庫融資貸家は6,395戸(同0.7%増)で先月の減少から再び増加に転じ、民間資金融資貸家は31,982戸(同2.5%増)で11ヵ月連続の増加となった。
 分譲住宅は28,091戸(同▲20.5%)で先月の増加から再び減少に転じた。住宅金融公庫融資分譲住宅は8,628戸(同▲30.0%)で同じく再び減少に転じ、民間資金融資分譲住宅は19,118戸(同▲15.1%)で3ヵ月連続の減少となった。なお、マンションは18,199戸(同▲24.0%)で減少に転じ、一戸建住宅は9,696戸(同▲13.0%)で3ヵ月連続の減少となっている。
 地域別総戸数は首都圏・中部圏・近畿圏・その他地域の全地域で減少となった。

 また同日、平成13年計建築物の着工床面積(概要)を発表した。

 これによると、建築物の着工床面積は18,109万平方メートル(前年比▲9.6%)で前年の増加から再び減少に転じた。
 建築主別にみると、公共の建築主は1,452万平方メートル(同▲7.6%)と5年連続の減少となり、民間の建築主は16,657万平方メートル(同▲9.7%)で前年の増加から再び減少となった。民間建築主のうち居住用は11,262万平方メートル(同▲8.0%)で3年振りの減少となり、非居住用は5,396万平方メートル(同▲13.2%)で再び減少となった。
 用途別では、鉱工業用は1,371万平方メートル(同▲11.2%)で再び減少となり、商業用は1,488万平方メートル(同▲31.0%)で再び減少、サービス業用も1,159万平方メートル(同▲0.4%)で再び減少となった。
 使途別では、事務所は730万平方メートル(同▲9.5%)で前年の増加から再び減少となり、店舗は804万平方メートル(同▲42.9%)で3年振りの減少となっている。また工場も1,141万平方メートル(同▲13.5%)で再び減少に転じ、倉庫は705万平方メートル(同▲4.8%)で再び減少となった。

 また、新設住宅着工戸数は1,173,858戸(対前年比▲4.6%)で3年振りの減少となった。
 利用関係別戸数でみると、持家は386,814戸(同▲14.3%)で2年連続の減少となっている。なお、住宅金融公庫融資持家は126,105戸(同▲40.2%)で2年連続の減少であったが、民間資金融資持家は238,225戸(同8.4%増)で2年連続の増加となっている。
 貸家は438,312戸(同4.0%増)で5年振りの増加となった。住宅金融公庫融資貸家は89,138戸(同17.1%増)で2年連続の減少、民間資金融資貸家は349,174戸(同11.3%増)で2年連続の増加となった。
 分譲住宅は338,965戸(同▲1.8%)で3年振りの減少となった。住宅金融公庫融資分譲住宅は119,490戸(同▲6.5%)で同じく3年振りの減少となったが、民間資金融資分譲住宅は213,744戸(同0.3%増)で3年振りの増加となった。なお、マンションは215,301戸(同▲1.1%)で3年振りの減少に転じ、一戸建住宅は121,381戸(同▲3.1%)で3年振りの減少となっている。
 地域別総戸数は首都圏・中部圏・近畿圏・その他地域の全地域で減少となった。

なお、この統計調査報告の概要は、国土交通省ホームページ(http://www.mlit.go.jp/toukeijouhou/chojou/index.html)にて閲覧可能。


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