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【編集部取材】ミサワホーム、UFJ銀行に金融支援要請

 ミサワホーム(株)は1日、経営改善計画の策定および金融支援要請の実施について発表した。

 同社は経営改善計画の骨子として、2002年3月期に不稼働資産1,220億円の早期処理、2006年3月期経常利益500億円をめざす収益体質の飛躍的改善、同期有利子負債残高2,700億円をめざすB/S改善と有利子負債の削減などを挙げている。また、事業構造改革を早急に推進し、収益体質およびB/S改善を確実なものとするため、(株)UFJ銀行に350億円の債務免除と、無議決・無転換・配当優先型の優先株350億円の発行について要請したことも併せて発表した。
 三澤千代治社長は「経営資源を本業の住宅事業と住宅周辺(ライフサポート)事業に集中させ、収益力と競争力を強化していく」と今後の方針を述べた。
 また、ミサワバンの合併や赤字子会社・関連会社等の事業清算、宅地開発事業の見直しなど事業の厳選と撤退、連結グループ人員を2006年3月期までに2,000名減らす人員計画も明らかにした。

 なお同日、併せて2001年11月中間決算時に発表した2002年3月期の通期業績予想(単体・連結)を下方修正、配当予想も修正すると発表。
 今回発表した通期単体業績予想数値は、売上高2,000億円(前回発表予想2,000億円)、経常利益120億円(同120億円)、当期純利益▲264億円(同▲20億円)に修正された。
 通期連結業績予想も、売上高5,000億円(前回発表予想5,000億円)、経常利益150億円(同150億円)当期純利益▲180億円(同▲35億円)に修正、さらに期末配当予想も無配(同6円)に修正された。


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