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三井ホーム、2002年3月期業績予想を下方修正

 三井ホーム(株)は1日、2001年11月15日の中間決算発表時に公表した2002年3月期の業績予想(単体・連結)を修正した。

 今回発表した3月期単体業績予想数値は、売上高1,435億円(前回発表予想1,475億円)、経常利益▲50億円(同▲45億8,000万円)、当期純利益▲114億円(同▲27億9,000万円)と修正された。
 3月期連結業績予想数値は、売上高2,170億円(前回発表予想2,220億円)、経常利益▲57億円(同▲49億5,000万円)、当期純利益▲91億5,000万円(同▲38億5,000万円)に修正された。
 修正の理由として同社では、顧客の計画、予算の変更による引き渡し時期の延期および、累積損失を有する販売施行代理店(FC会社)を対象とした関係会社株式の減損処理を行なうことによる貸付金等の金銭債権に対する貸倒引当金の設定を実施したこと、早期退職制度の運用にともなう割増退職金の支払いなどをあげている。

 また同社では同日、併せて経営構造改革に関する骨子も発表。
 「お客さまの継続的な満足を第一主義とし、コーポレートブランドを再構築する」などの経営ビジョンを定め、2002年度、2003年度の2ヵ年を構造改革重点期間と位置付けて、同社および同社グループの抜本的改革を断行していく等、経営目標の実現をめざす。具体的には、今後のグループ経営の柱とする注文住宅事業、賃貸住宅事業、リフォーム事業の強化、コスト構造の見直しと経費削減、CS体制の充実に加え、組織構造の見直しなどを実施していき、財務体質の健全化を図るとともに、早期業績回復の実現と収益力の向上に取り組んでいく方針。
 さらに4月1日付の役員人事等も発表され、代表取締役会長の赤井士郎氏が取締役相談役に、代表取締役副社長の板倉征彦氏が取締役特別顧問に、常務取締役経理部長の柳川典義氏が取締役に、それぞれ異動となった。
 なお、6月定時株主総会において、顧問の中村良二氏が代表取締役副社長に、同じく顧問の蔵本誠三氏が常務取締役に新任の予定。


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