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東日本レインズ、3月および2001年度の不動産流通市場の動向を発表

 (財)東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)は7日、首都圏における2001年度および2002年3月の不動産流通市場の動向を発表した。

 これによると2001年度の中古マンションの成約件数は、25,539件(前年度比▲1.0%)と、高水準ながら5年ぶりに前年比マイナスとなった。一方、新規登録物件数は83,581件(同0.9%増)で、引き続き前年を上回る結果と示している。なお、成約物件平均価格は1,958万円(同▲3.6%)で、同機構設立の90年5月以来、初めて2,000万円台を切る結果となった。成約物件1平方メートル当たりの単価は30.66万円(同▲4.5%)となった。
 戸建住宅の成約件数は11,848件(同▲2.3%)で、2年連続の微減を示した。新規登録物件数は64,272件(同14.9%増)で2年連続の大幅増となった。また、成約物件平均価格は3,568万円(同▲5.3%)、新規登録物件の平均価格についても4,330万円(同▲4.3%)とともに下落幅が拡大した。
 土地(100~200平方メートル)の成約件数は、3,552件で下落率は2桁台の▲10.9%。一方、新規登録件数は25,350件(同14.8%増)で、過去最高を示した。成約物件の平均価格は3,213万円(同▲4.8%)、1平方メートル当たり単価は22.52万円(同▲5.3%)となった。

 2002年3月の中古マンションの成約件数は2,608件(前年同月比▲2.2%)と、4ヵ月連続で前年同月を下回った。また、新規登録物件数は7,568件(同6.2%増)で2ヵ月連続で前年同月を上回る結果となった。なお、成約物件平均価格は1,949万円(同▲2.0%)、成約物件1平方メートル当たりの単価が30.30万円(同▲3.2%)と2ヵ月連続で30万円台で推移している。
 戸建住宅の成約件数は1,159件(同▲4.0%)で、2ヵ月連続で前年同月を下回った。新規登録物件数は5,317件(同▲1.9%)で、21ヵ月連続で前年同月を下回った。また、成約物件平均価格は3,530万円(同▲4.2%)と前月比では4ヵ月連続で上昇している一方で、新規登録物件の平均価格は4,184万円(同▲5.9%)と過去最低となった。
 土地(100~200平方メートル)の成約件数は、14ヵ月連続で前年同月を下回る340件(同▲3.7%)。成約物件の平均価格は3,159万円(同▲7.5%)。また、新規登録件数は2,184件(同3.0%増)となり、増加率は2000年3月以来前年同月を上回っているものの、成約物件平均価格は3,248万円(同▲6.9%)、1平方メートル当たり単価は23.14万円(同▲6.4%)とともに過去最低を更新している。


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