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【編集部取材】三菱地所、丸ビル商業ゾーンの専門店を決定

(上)丸ビル外観。(下)記者発表会のようす

 三菱地所(株)は15日、東京駅前に建設中の「丸の内ビルディング(通称『丸ビル』)」商業ゾーンに、専門店140店舗の出店が決定したと発表した。

 国際都市、丸の内の中心に位置する丸ビルは、ビジネス・商業・文化の融合をテーマとした複合施設として、9月6日にグランドオープンを迎える。地下4階、地上37階、棟屋2階で、商業ゾーンは地下1階~4階の物販ゾーン(100店舗)と5・6階、35・36階の飲食ゾーン(40店舗)から構成される。
 東京駅地下コンコースと直結する地下1階には、菓子マイスターやシェフが常勤する新業態として出店の「ユーハイム東京本店」をはじめとしたフードゾーンを核に、ファション&グッズ、ドラッグストアなどを配置。1~4階には“洗練された都会の大人“のためのテナントが集結しており、ビームスの新業態「ビームスハウス」、ロンドン発の雑貨店「ザ・コンランショップ」、“大人の図書館”をテーマとする「丸善ブックス&カフェ」の3店舗がアンカーショップとしての役割を担う。また、1階アトリウム広場「MARUCUBE」には、イベント機能併設カフェ「ギャラリーカフェ(仮称)」を配置するなど、いずれも「大人のマインド」を意識した新しい試みが展開される。
 また、低層階(5・6階)、上層階(35・36階)に分けられた飲食ゾーンは、店舗面積約8,000平方メートル(約2,400坪)を有し、山手線内最大級の広さを誇る。5・6階は、ピッツアの専門店「イゾラ スメルダ」や、関西から初進出となる豆腐料理「京とうふ不二乃」など、一流人気店の味をカジュアルに楽しめる。35・36階には茶懐石の名店「招福楼」、南仏のミシュラン3ツ星レストランと名シェフ平松宏之氏がコラボレートする「サンス・エ・サヴール」、日本初進出のタイレストラン「マンゴツリー」など、名店の味を東京の眺望と共に満喫できる。“プライベートに、そしてオフィスユースにも対応した上質な空間”となっている。

 同社では、平日の丸の内就業者はもちろんのこと、休日の集客にも力を入れるべく、周辺地区と一体としたプロモーションを行なう予定。高級ブランドが建ち並ぶ「丸の内仲通り」の路面店舗を巻き込み、東京駅→丸ビル→仲通り→有楽町→銀座という回遊性を実現させるのが目的だ。また、オープニングイベントは「皆さんに衝撃を与える何かをする予定。ご期待下さい」(専務取締役・渡邊泰彦氏)とのこと。従来から持たれていたオフィス街のイメージを一新し、「東京駅を経由して新宿・渋谷などに出かけていた人々に足を運んでもらう」(同氏)ための計画を着々と進めている。


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