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住宅金融公庫、「2002年9月 全国住宅市場調査結果」を発表

 住宅金融公庫は25日、「平成14年9月 全国住宅市場調査結果」を発表した。

 同調査は全国の住宅建築請負企業および不動産企業・仲介企業4,832社を対象に、注文住宅、賃貸住宅、分譲住宅、中古住宅、リフォームの各市場動向についてアンケート調査を実施したもの。調査期間は2002年9月8日~9月18日、回収件数は2,436件(回答率50.4%)。
 それによると、注文住宅の受注状況判断D.I.(第1、2選択肢の回答割合-第4、5選択肢の回答割合)は▲25.8%ポイントとなり、前回(平成14年6月)調査の▲18.0%ポイントよりも、マイナス幅が大幅に拡大する結果となった。なお今後は、2002年10~12月▲22.5%ポイント、2003年1~3月▲24.6%ポイントとほぼ横這いに推移する見通し。
 賃貸住宅の受注状況判断D.I.は前回調査▲19.0%ポイントに対し、今回調査は▲19.3%ポイントとほぼ横這いに推移した。年度当初から改善傾向にあったものの、ここにきて減速感が見え始めており、今後は2002年10~12月▲20.4%ポイント、2003年1~3月▲22.5%ポイントと、ほぼ横這いの見通しとなっている。
 新築マンションの成約判断D.I.は前回調査▲26.1%ポイントに対し、今回調査は▲23.9%ポイントとマイナス幅が縮小、3期連続で改善、回復傾向を示した。しかし今後は、2002年10~12月▲20.4%ポイント、2003年1~3月▲22.5%ポイントと、ほぼ横這いで推移する見通し。
 建売住宅の成約判断D.I.は前回調査▲29.2%ポイントに対し、今回調査は▲33.3%ポイントと悪化。今後も2002年10~12月▲38.2%ポイント、2003年1~3月▲33.9%ポイントといずれもマイナス超過が続き、厳しい状況が見込まれる。
 中古マンションの成約判断D.I.は前回調査▲33.7%ポイントに対し、今回調査は▲27.0%ポイントと2期連続の改善となった。しかし今後は、2002年10~12月▲32.3%ポイント、2003年1~3月▲30.3%ポイントとほぼ横這いで推移する見通しとなっている。また、中古戸建住宅の成約判断D.I.は前回調査▲24.1%ポイントに対し、今回調査は▲32.0%ポイントと悪化しており、今後は2002年10~12月▲30.5%ポイント、2003年1~3月▲30.2%ポイントと、ほぼ横這いの見通しである。
 リフォームの受注状況判断D.I.は、新築市場に比べ堅調に推移。特に増築は▲1.9%ポイントとなり、前回調査の▲23.1%ポイントよりも大幅に改善。内装工事や設備の更新もプラスに推移した。今後の見通しについては、やや悪化しつつもプラスの見込みである。


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