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JRF、「2004年2月期決算」発表

 日本リテールファンド投資法人(JRF)は15日、「2004年2月期決算短信」を発表した。

 当期(資産運用期間2003年9月1日~2004年2月29日)運用状況の営業収益は69億4,700万円(前期比17.4%増)、営業収益は28億7,000万円(同11.6%増)、経常利益は25億8,100万円(同12.1%増)、当期純利益は25億8,000万円(同12.1%増)であった。一口あたりの分配金は16,918円、分配金総額は25億8,000万円、配当性向は99.9%。

 同投資法人が保有する資産は、2004年2月29日現在で商業施設16物件、帳簿価額の総額は1,590億2,400万円、賃貸可能面積72万1947.76平方メートル。同社は、「インカム型」と「グロース型」との組み合わせによるポートフォリオ構築を基本としている。前者は、イトーヨーカ堂などの優良テナントとの10年以上の長期賃貸契約で100%の稼働率を維持しており、後者は、博多リバレイン/イニミニマニモ、ならファミリーなど各商業施設の潜在価値の最大化をめざしたテナントの入替えや稼働率の引き上げを通じて、着実に収益が拡大してきている。16物件平均の稼働率は99.9%。
 
 同投資法人では、今後、一部首都圏等で過熱する物件獲得競争とは一線を画し、冷静に市場環境を分析し、長期的な視点で「適正な価格」「質の高い物件」にしぼり、引き続き投資を行なっていく。郊外型ショッピングセンターについては、国内大手企業の資産売却ニーズに対応するとともに、優良大手スーパーの大型新規プロジェクトに参画するなど、より魅力ある商圏を構成している郊外物件の取得に注力していくとしている。

 なお、第4期(2003年9月1日~2004年2月29日)の見通しについては、営業収益63億6,800万円、経常利益23億7,400万円、当期純利益23億7,200万円、1口あたり分配金15,553円を見込んでおり、第5期(2004年3月1日~2004年8月31日)の見通しについては、営業収益63億7,100万円、経常利益20億800万円、当期純利益20億600万円、1口あたり分配金13,153円を見込んでいる。


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