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マンション管理業者62社へ立入調査、1社を業務停止に/国交省

 国土交通省は14日、「マンション管理業者への全国一斉立入調査結果」を発表した。06年10月、同省の各地方整備局などを通じて全国62社のマンション管理業者に立入検査を行ない、問題のあった業者に対して是正指導したもの。

 立入検査の結果、業務に対する是正指導が必要となる事例が発見されたのは、35社。項目の内訳(重複該当あり)は、「契約成立時の書面交付」に関する事項が16社、「重要事項の説明」16社、「書類の閲覧」28社、「帳簿の作成」11社など。これらが発見された業者に対しては是正指導を行なったほか、特に悪質な違反だった大阪双葉ビル整備(株)(大阪市北区、代表取締役社長:古後伸一郎氏)について、06年12月策定の「マンション管理業者の違反行為に対する監督処分の基準」に基づき、業務停止90日間(07年4月11日から7月9日)の処分を下した。

 同社は、管理組合から委託を受けて収納代行方式により修繕積立金等の管理を行なっていたにもかかわらず、返還債務を負うことになった場合に必要な保証契約を締結していなかったなど、5件の違反があった。処分期間中は、新たな管理受託契約の締結を目的とする広告、新規の管理受託契約の締結、管理受託契約の更新などの業務が禁じられる。

 なお同省は、14日付で、関係団体などに対し、法令遵守の徹底を図るよう要請した。


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