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不動産開発事業に参入/アライヴコミュ、中期経営計画を大幅改訂

 (株)アライヴコミュニティは10日、2006年2月策定の中期経営計画(06年度~08年度)の大幅改訂を発表した。

 同社事業の主力であるコーティング事業やハウスケア事業を取り巻く市場環境が厳しさを増していることから、既存事業の効率化、再構築のみならず、これまでの枠組みを超え、新たな事業領域に進出することとしたもの。

 具体的には、08年2月期から、不動産開発関連事業に本格進出する。当初は、さまざまな規模や種類の開発案件を年間3~4件手がけ、事業基盤を整える。08年2月期は、4プロジェクト分、約110億円を投下し、土地購入等を実施。09年2月期から、これら事業による収益寄与をめざす。

 また、開発投資額は200億円を上限とし、設定額以上の過大な投資は行なわない。同事業推進に向け、大手ゼネコンOBや不動産事業経験者を執行役員、取締役に据えるほか、第三者割当による新株発行などで、最大60億円の資金調達を実施する。一方、既存事業については、不動産開発関連事業とのシナジー効果を追求するほか、支店の統廃合、中古マンションリノベーション事業の推進、グループ各社の顧客共有化などにより、収益体質を強化する。

 これらの戦略により、09年2月期は連結売上高80億円~100億円、経常利益10億円~13億円、当期純利益6億5,000万円~7億8,000万円、10年2月期には連結売上高126億円~158億円、経常利益21億円~27億円、当期純利益13億円~16億2,000万円をめざす。


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