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07年上半期、坪250万円以上の駅のシェア急増/東京カンテイ調査

 (株)東京カンテイは31日、「マンションデータ白書 駅別データ編」を発表した。

 首都圏の「駅別新築マンション坪単価推移」をみると、2000年に平均坪単価が250万円以上を記録した駅は116駅と全体の18.2%で、都心部と城南エリアにのみ分布していたが、07年上半期には101駅と全体の31.6%にまで増加。分布エリアも、横浜中心部から東京都下と城東エリアに拡大しており、都心近郊における価格上昇傾向が明確となった。

 また、07年上半期における新築マンションの価格上昇傾向を、2000年との対比で価格上昇率の高い順に抽出した結果、1位は京王井の頭線「富士見が丘」駅で123.9%の上昇となった。7年間で5割以上上昇している駅も13駅あり、一部でバブル期を彷彿させる価格上昇がみられた。
 ランキングでは都心部の駅が上位を占めているものの、5位にJR埼京線「北与野」駅、6位にJR東海道線「茅ヶ崎」駅など郊外の駅がランクインしており、坪単価の上昇が郊外にも波及していることが明らかとなった。

 首都圏2007年上半期の新築マンション坪単価上位駅30位のランキングでは、1位がJR中央線「四ツ谷」駅で坪単価546.9万円、2位が東京地下鉄日比谷線「広尾」駅で坪単価505.2万円、3位が同線「神谷町」駅で坪単価495.0円と、都心部の駅が軒並み高額となっており、ベスト10はすべて坪単価が400万円を超える結果となった。
 首都圏の新築マンションの坪単価は、06年から急激な上昇傾向にあり、特に「広尾」、「目黒」、「中目黒」、「白金台」などのブランドエリアでは上昇率が高いことが分かった。


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