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芝生100平方メートルで家庭用エアコン10台分の冷却能力/国交省、屋上緑化の効果を発表

 国土交通省は24日、「猛暑日における屋上緑化のヒートアイランド抑制効果」について発表した。岐阜県多治見市や埼玉県熊谷市で国内最高気温が記録され、東京でも猛暑日となった8月16日(木)の同省の屋上庭園(霞ヶ関合同庁舎3号館)におけるデータから、屋上緑化のヒートアイランド抑制効果を測定したもの。

 緑化されていないタイル面の表面温度は56.1℃まで上昇したが、芝生面については最大でも32.8℃にとどまり、表面温度差は最大で23.7℃となった。建築物への熱流入量は、緑化されていないタイル面では約5.1MJ/平方メートル、放出量は約5.3MJ/平方メートルだったが、芝生面では熱の流出入はほとんど確認されなかった。

 また、屋上緑化により放出が抑制された熱量(潜熱)は、100平方メートルの芝生面の場合10台の家庭用エアコン(6畳用)を最小能力で24時間稼働させた冷却能力に相当すると推計された。


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