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「かんぽの宿」70施設等の事業譲渡先に選定/オリックス不動産

 オリックス不動産(株)は26日、日本郵政(株)が保有・運営する「かんぽの宿」の事業譲渡先に選定され、同日譲渡契約を完了したと発表した。譲渡を受けるのは、「かんぽの宿」70施設とそれに付随する社宅など9施設で、2009年4月1日付けで譲り受ける予定。譲受金額は非公表。

 同社はこれまで別府「杉乃井ホテル」など4つの温泉旅館の再生事業や研修施設、水族館、ビジネスホテル、高齢者向け介護施設、京セラドームなどの施設運営を手掛けており、これらの運営で蓄積したノウハウを「かんぽの宿」の運営に生かしていく。

 今回の譲渡により、オリックスグループは国内最大規模(オリックス不動産調査)の温泉旅館ネットワーク(総室数4,200超、年間宿泊者数250万人超)を有することになる。今後は、全国36箇所でゴルフ場を運営するオリックス・ゴルフ・マネジメント(株)との提携商品開発や、オリックス自動車(株)と連携したカーシェアリングサービス提供などに加え、オリックスグループの主要顧客である全国50万社の中小企業に対し新しい福利厚生プランの提案なども積極的に進め、リテール・運営事業を新たな柱と位置づけていく。

 また、現在現在110万人を超える「かんぽの宿メンバー」会員に対しても、新たなリテール商品・サービスの提供を行なっていく。


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