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東京主要5区、大型ビル平均空室率5%台突入目前/ビルディング企画調査

 (株)ビルディング企画は26日、2009年2月度の「東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)オフィス市況速報」を発表した。

 同月の大型ビル市況は、平均空室率が12ヵ月連続上昇となる4.97%(前月比0.44ポイントアップ)。最も空室率が高かったのは新宿区で、7.04%(同0.44ポイントアップ)と7%台に突入した。賃料の割高な高層ビルから、経費削減を目的としたテナントの流出が相次いだことが要因。
 その他エリアでも、港区5.52%(同0.64ポイントアップ)、渋谷区5.55%(同0.57ポイントアップ)など空室率の上昇が目立ち、前月比プラスを計上している。大型物件の成約などが見られたものの、統合や縮小移転、フロア返却の動きなどが大きかったため空室率が大きく上昇した、と分析している。

 また、主要5区全体の平均募集賃料は、坪単価2万8,749円(同▲517円)と、3万円の大台を割り込んだ前月からさらに下落が進み、6ヵ月連続の下落となった。


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