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CRE活用で企業成長を/日本土地建物が戦略セミナー

セミナーには、500名あまりが詰めかけた
「CREは、ヒト・モノ・カネ・情報に次ぐ企業資産。これをどう使いこなすかが、企業成長の課題」と語る、日本土地建物・中島社長

 日本土地建物(株)は16日、経団連会館国際会議場(東京都千代田区)で「CRE(企業不動産)を活用した企業の成長戦略」をテーマにした戦略セミナーを開催。約500名の参加者を集めた。

 セミナーの冒頭あいさつした、同社取締役社長の中島久彰氏は「社会・経済環境の不透明さが増すなかで、企業は自らの成長戦略をいかにして描いていくかが課題となる。そうしたなか、CREはヒト・モノ・カネ・情報に次ぐ第5の経営資源として注目されており、それをいかに上手に使いこなしていくかが企業価値向上のカギ。CRE戦略が企業のバランスシート等に与える影響は大きく、またCREが流通することによる経済効果も計り知れない。今後も企業のCRE戦略のサポートに力を入れていきたい」などと語った。

 セミナーでは、早稲田大学大学院教授の野口悠紀雄氏が「日本経済の行方」をテーマに講演。同氏は「社会構造の変化により、企業の持つ土地・建物のうち約2割は過剰資産となっており、これらの使い道を考えていかなくてはならない。かつてのように需要があるわけではないので、新たな需要を創造する必要がある。不動産業にとっては厳しい時代だが、うまい活用法が生み出せれば、またとないビジネスチャンスとなるだろう」と語った。

 その後、新日本有限責任監査法人パートナー 公認会計士の竹之内和徳氏がCREを生かした会計制度への対応策などを解説。続いて、日本土地建物上席コンサルタントの石川 聡氏が、企業の成長フェーズにおけるCREの戦略の重要性などについて、詳細に解説した。


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