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在庫圧縮と有利子負債の削減を推進/トーセイ09年11月期決算

 トーセイ(株)は12日、2009年11月期決算を発表した。

 当期(08年12月1日~09年11月30日)の連結売上高は336億2,900万円(前年同期比▲34.1%)、営業利益は16億600万円(同▲78.8%)、経常利益は6億5,600万円(同▲89.7%)、当期純利益は1億800万円(同▲96.9%)。

 同社は当期、棚卸資産の販売に注力、在庫圧縮と有利子負債の削減を進め、財務健全性を向上させるとともに、収益構造の転換を図るため、フィービジネスである不動産賃貸事業および不動産ファンド事業でグループ営業経費をまかなえる体質に移行した。また、約1年間中断していた仕入れを再開した。

 なお、棚卸資産の評価に関する会計基準を適用した結果、現在開発中のオフィスビル等の棚卸資産を中心に評価損29億5,800万円を売上原価に計上した。

 セグメント別にみると、不動産流動化事業では、「大和千代田ビル」(東京都千代田区)など21棟のバリューアップ物件の販売を実施したほか、収益マンションであった「ラフィーネ目黒東山」(東京都目黒区)を区分し、分譲販売するなど、売上高99億6,200万円を計上した。一方、中古空きビルの評価を大幅に引き下げたこと等により、一部の物件に簿価切り下げを実施し、営業損失1億6,400万円となった。

 不動産開発事業では、「平和島トーセイビル」(東京都大田区)などオフィス・商業ビル4棟のほか、「THE パームス学芸大学」(東京都目黒区)などマンション分譲を実施し、売上高165億5,600万円となった。なお、開発中のオフィスビル想定賃料の見直しなど一部の物件に13億2,600万円の簿価切り下げを実施し、営業利益6億3,500万円を計上した。

 なお、不動産賃貸事業は売上高33億9,700万円、営業利益18億7,200万円、不動産ファンド事業は売上高8億9,600万円、営業利益3億900万円となった。

 通期においては、連結売上高302億6,800万円、営業利益30億9,700万円、経常利益22億1,100万円、当期純利益12億8,000万円を見込んでいる。


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