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環境配慮型分譲マンション「ザ・レジデンス千歳船橋」開発へ/大和ハウス

「グランエアレジデンス」外観イメージ
「ノーブルエアレジデンス」外観イメージ

 大和ハウス工業(株)は28日、三井不動産レジデンシャル(株)、(株)長谷工コーポレーションと開発中の大規模太陽熱パネルを設置した環境配慮型分譲マンション「ザ・レジデンス千歳船橋」(東京都世田谷区、総戸数282戸)の概要を発表した。

 「ザ・レジデンス千歳船橋」は、小田急線「千歳船橋」駅より徒歩約10分にあり、NTTコミュニケーションズ(株)の社宅跡地の隣り合う2つの敷地に建設される。
 東側には、鉄筋コンクリート造地上10階地下1階建ての「グランエアレジデンス」(総戸数185戸、敷地面積7,668.96平方メートル)が、西側には、鉄筋コンクリート造地上9階地下1階建ての「ノーブルエアレジデンス」(総戸数97戸、敷地面積3,931.16平方メートル)を配置。
 大型公園にも近く緑豊かな環境が広がっており、敷地外の歩道空き地には並木道を形成するなど周辺環境に合わせた緑地を推進していく。

 同マンションには、国内2番目の規模となる総面積約658平方メートルの太陽熱パネルを設置。500平方メートル以上の大規模太陽熱パネルを設置したのは、東京都内初となる。
 太陽熱パネルで温めた熱媒体を熱交換し、全住戸に給湯用の温水と床暖房用の熱媒体を供給するシステム「住棟セントラル・ヒーティングシステム」を採用。同システムを利用することにより、大幅に設備規模を抑えることができ、管理コストの削減効果も見込めるとしている。
 また、住戸内で使用する電力と、太陽熱を利用できない場合に使用する補助燃料(ガス)を一括購入することにより、光熱費の単価を安価に抑え、購入者の負担を軽減する。

 同社営業本部マンション事業推進部事業推進部長の板平 誠氏は、会見で、「太陽熱パネルの設置は、影が落ちると熱効率が下がるため、周りに高い建物がないことなどが条件となる。本来は郊外向きのものだが、今回は東京都内において環境に配慮したマンションを具現化した。自然エネルギー利用は、規模が小さいと設備導入のコストなどを考えると厳しい面もあるため、今後も100戸くらいの大規模で、環境に配慮したマンションの開発に取り組んでいきたい」などと述べた。

 なお、販売価格は未定。「グランエアレジデンス」は11年2月下旬、「ノーブルエアレジデンス」は同年1月下旬に完成する予定。


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