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世界の不動産市場、緩やかに回復/CBRE

 シービー・リチャードエリス(株)はこのたび、世界の不動産市場に関するレポート「グローバルマーケットビュー(2009年第4四半期)」を発表した。
 
 不動産投資市場については、アメリカにおいてコア型資産の価格が09年下期に底を打ったが、バリューアッド(付加価値)型資産についてはいまだ下落基調であるとした。
 アジアでは、投資売買高が2009年第1四半期に底打ちした後、エクイティ市場の回復などにより投資家の信頼が回復。当期の投資売買高は159億2,900ドル(前期:93億9,900万ドル)となった。そのうち、優良なオフィスビルの取引額が100億ドルを超え、取引量全体の41%を占めた。

 賃貸不動産市場については、アメリカにおいてオフィス、インダストリアル、リテール、賃貸住宅などいずれの空室率も長期平均空室率を上回り、オフィス以外は過去のピークを上回った。また、欧州では賃貸契約数が前年比で約30%減少した。

 同社では、「世界のどの地域においても、投資市場が賃貸市場よりも早く回復している。プライムやコア型物件の利回りは低下し、賃貸市場についてはポジティブな兆しが現れていないが、世界の事業用不動産市場は全般的に緩やかに改善しつつある」としている。

 なお、詳細については同社ホームページを参照のこと。


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