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京都府内で構造計算書偽装が発覚

 国土交通省は2日、京都府から、同府内の建築物の建築確認申請において、構造設計者が構造計算書を不適切に修正した事実が判明したとの報告を受けたと発表した。

 構造計算書の偽装が判明したのは、ミレ建築設計事務所(大阪市鶴見区)から2009年8月に建築確認申請がされた、鉄骨造3階建ての共同住宅(延床面積約1,300平方メートル)。構造計算適合性判定機関(近畿建築確認検査機構)による審査の過程で、同計算書の偽装を発見。同機構が構造設計者に確認したところ、構造設計者が偽装を認めたもの。

 なお、同機構から建築基準関係規程に適合しない旨が建築主に通知されたため、同建物の工事は行なわれなかった。

 同府は、偽装を行なった構造設計者に対し事情聴取を行ない、偽装に構造設計者以外の第三者からの指示がなかったこと、同物件以外に偽装は行なっていないことを確認した。しかし、国土交通省は、同建築事務所を所管する大阪府の作成した関与物件リストに従い、関係特定行政庁に全数調査を実施するよう要請する予定。


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