不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

学生寮「養徳学舎」を竣工/ヒューリック

完成した「養徳学舎」

 ヒューリック(株)は11日、「養徳学舎」(東京都文京区)を竣工し、奈良県への移管手続きを完了したと発表した。

 同事業は、老朽化した奈良県養徳学舎の建替えと、敷地余剰部分を民間事業者が50年間定期借地し、収益施設を建設・運営するPPP事業。2008年10月、奈良県が実施した「養徳学舎整備事業」の公募型プロポーザルにおいて、同社を代表企業とするグループ((株)淺沼組、近鉄ビルサービス(株))が優先交渉権者として選定され事業を進めてきたもの。

 同学舎は、敷地面積約600平方メートル、延床面積約1,400平方メートル、地上4階地下1階の学生寮。09年2月に解体工事着手、同5月に新築工事着工と進み、10年3月竣工、3月31日に奈良県への移管手続きが完了した。学舎建設費と借地権利金とを相殺するもので、今後は民間施設の運営により得た収益の一部を地代に充て、県に支払う。

 同社は、民間施設として賃貸マンション「ヒューリックレジデンス茗荷谷」(東京都文京区、総戸数77戸)を建設。最寄り駅は、東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅、敷地面積約1,400平方メートル、延床面積約4,000平方メートル、地上7階地下1階建て。竣工は10年10月31日の予定で、一般向けの賃貸を行なう計画。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら