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印刷工場再生したオフィス・商業施設「TABLOID」開業/リビタ

コンバージョン後の「TABLOID」
3年ほど前に廃止されたコンバージョン前の印刷工場
記者発表の冒頭で「同プロジェクトは、環境保全にも貢献している。企業価値を高めるCRE戦略としても意義のある取組みとなったのでは」と語る、同社常務取締役の内山博文氏

 (株)リビタは11日、オフィス・商業複合施設「TABLOID」(東京都港区)を開業した。

 同施設は、ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線「日の出」駅徒歩1分に位置。敷地面積約1,660平方メートル、延床面積約4,380平方メートル、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上4階地下1階建ての複合施設。
 (株)産業経済新聞社の遊休資産活用事業として、廃止した印刷工場の有効活用法をコンペで募り、リビタと(株)オープン・エーが提案するコンバージョンプランに決定。リビタがトータルプロデュースとマスターリースを、オープン・エーがトータルディレクションを手がけた。

 1階のカフェとイベントも開催できるギャラリー・スタジオ、2階のフォトスタジオとオフィス、3階のアパレルブランドのプレスルームとオフィス、4階のスモールオフィスからなる。
 内装は印刷工場の設備を撤去せずにほぼ残し、明るい白に壁を塗り替えることでインダストリアル感を生かした。また、シャワーブースやランドリーを設置し、入居者の快適なワーク&ライフスタイルをサポートしているほか、廊下の壁やドア、階段など、建物のさまざまな場所にサインアートを描くなど、遊び心のある工夫を施している。

 同日開催した記者発表の冒頭、同社常務取締役の内山博文氏は「印刷工場の歴史に敬意を表する意味で、建物を生かして再生することを提案した。“TABLOID”をきっかけに、倉庫が集積する無機質な湾岸エリアの活性化につながれば。今後も、ストック社会におけるまちづくりの手法として、効果的なリノベーション・コンバージョンを提案していきたい」などと語った。


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